四ノ章

22/25
前へ
/120ページ
次へ
✱✱✱✱✱✱✱Side  十六夜  ✱✱✱✱✱✱✱ 榛名には屋敷や島を案内させるよう伝える 誰もいなくなると 『葵!』 「すわん?」 スーッと音もなく壁から現れる葵 『東丿島へ行き、動向を探れ。今のお前なら何かされる前に逃げられるだろう?』 「ワタクシは榛名様の命令以外聞きませんわ」 『榛名のためだ』 「…承知ですわん」 スーッと消える葵 先程、東丿島に行った時のことを思い出す (俺に対してですら無礼な態度の小娘…榛名という見下し虐げられる相手がいなくなり暴走しているんだろう。それよりもあの天狗の小僧だ。天狗の次期当主ならば、神代家や妖狐に手を出せばどうなるかくらいわかるはずなんだがな) 『榛名が悲しまなけらばアヤカシも人間もどうなろうが知らん』
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

162人が本棚に入れています
本棚に追加