二章

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誰もいないエレベーターの中で和彦にキスをされた。 抵抗したのだが和彦は手慣れているのか澪の抵抗も虚しく唇を奪われた エレベーターが開くと何事もなかったような平然としていた。 (この人は一体、何を考えているんだろう?恋人でもないのに…) まともに恋人と付き合った事がない澪にはわからなかった。 めちゃくちゃ美味しいパスタとデザートにはお洒落なケーキまでご馳走になった。 会社の飲み会を除いたらまともな外食、まともな食事ができなかった澪は感激し先ほどの男性との出来事を忘れられた。 澪の話しを聞いてくれるが、和彦の事を聞くとあいかわらず濁されてしまう。 「今日はご馳走様でした」 「ああ、喜んでもらえて良かったよ」 「じゃあ………」 サッ 「……澪ちゃん避けないでよ」 キスしようとした和彦を避けドヤる澪 「わかったよ。オレは仕事だから送ってあげられないけどちゃんと帰るんだよ」 「うん、ありがとう」 「またね」 和彦に見送られながら会社に戻った
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