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「澪しゃん、そろそろ行きましぇう」
「ど、どこにですか?」
「赤ちゃん産めるかチェックでしゅよ」
なんとなく察した澪は顔色が悪い。
「……え、まだ挙式前ですよ」
「産めない女と結婚できましぇんよ」
「…化粧室寄ってまいります」
「ワシは先に行ってシャワー浴びて待ってまちゅよ」
「…はい」
化粧室まで駆け込んだ。
澪はこれから先の未来を想像し泣いた。
拒否できる勇気や強さがなかった自分にイライラしながら。
「きゃははは。もう最高〜」
化粧室に夏姫が現れた。
「無能の無価値に貰い手ができてよかったじゃん。私達"家族3人”の幸せの為に犠牲になってくれてありがとう〜きゃはははっ」
「夏姫…」
「あ、そうだ」
澪の鞄を奪い取り何かを探す
「やっぱりあった♪」
夏姫が澪のスマホを奪い、表示には和彦の連絡先があった。すぐに自分のスマホに登録する
「やめて!」
何故、和彦のことを知っているのか聞きたかったが、今は夏姫のスマホから和彦の連絡先を消すのを優先し抵抗するも、夏姫に突き飛ばされる
「あんな超絶イケメンは可愛い私が貰ってア・ゲ・ル。無能バイバ〜イ」
「うっ…うぅ……」
悔しさで拳を握った
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