二章

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「澪しゃん、そろそろ行きましぇう」 「ど、どこにですか?」 「赤ちゃん産めるかチェックでしゅよ」 なんとなく察した澪は顔色が悪い。 「……え、まだ挙式前ですよ」 「産めない女と結婚できましぇんよ」 「…化粧室寄ってまいります」 「ワシは先に行ってシャワー浴びて待ってまちゅよ」 「…はい」 化粧室まで駆け込んだ。 澪はこれから先の未来を想像し泣いた。 拒否できる勇気や強さがなかった自分にイライラしながら。 「きゃははは。もう最高〜」 化粧室に夏姫が現れた。 「無能の無価値に貰い手ができてよかったじゃん。私達"家族3人”の幸せの為に犠牲になってくれてありがとう〜きゃはははっ」 「夏姫…」 「あ、そうだ」 澪の鞄を奪い取り何かを探す 「やっぱりあった♪」 夏姫が澪のスマホを奪い、表示には和彦の連絡先があった。すぐに自分のスマホに登録する 「やめて!」 何故、和彦のことを知っているのか聞きたかったが、今は夏姫のスマホから和彦の連絡先を消すのを優先し抵抗するも、夏姫に突き飛ばされる 「あんな超絶イケメンは可愛い私が貰ってア・ゲ・ル。無能バイバ〜イ」 「うっ…うぅ……」 悔しさで拳を握った
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