最終章

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✱✱✱✱✱✱✱Side takakomi ✱✱✱✱✱✱✱ 使用人に案内された部屋に入る。 「お久しぶりです、父さん」 「やっほぃ!聖臣君」 百目鬼和臣(どうめき・かずおみ)、聖臣と和彦の父親で百目鬼家の当主。現在は百目鬼グループの会長も兼任している。見た目は聖臣似で性格は和彦似だ。 「あれ、1人?君の奥さんは?」 「妻はいませんよ。あいつは所詮、道具です」 「……」 和臣は息子の様子をなんとなく察し、これ以上は何も聞かなかった 「それで何か御用ですか?」 「ん~聖臣君の奥さんに挨拶したかっただけだよ。なかなか連れて来てくれないんだもん!」 プンプン怒り始めた和臣を聖臣は面倒くさいのがはじまったな…と呆れた。 「連れて来たんでしょ?どこにいるの?」 「専属メイドとして働かせてますよ」 「やだぁ〜専属メイドとかやらしい〜聖臣君のエッチ〜」 「チッ」 父親のテンションの高さにブチギレて舌打ちした。 聖臣は先ほどの澪とのやり取りを思いだし拳を強く握った。 (澪……すまない…)
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