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澪は聖臣の命令で草むしりをしていた。
広い敷地に無限の草が生えている。
澪は1人で作業していた。
手は草を抜いているが、涙は止まらなかった。
(聖臣様…あんな怖い顔初めて…どうして…)
自分が何かしてしまったのか、聖臣の子を産みたいと言えば機嫌を取り戻すのか色々と考えていた。
何度も手が止まり涙を擦っていた
「早く終わらせなきゃ…私がメイドの務めを果たせたら…また笑ってくれるかな」
一杯になったゴミ袋を結び、立ち上がろうとするとフラッと膝を着いてしまった。
(あ…ずっとしゃがんでたから膝がビックリしたかも)
メイド服のロングスカートは土まみれで汚れていた
もう一度立ち上がろうとすると目眩がして、倒れてしまった。
「ハァ………ハァ…ハァ……あれ…おかしいな」
なんとか上半身だけ起こしたが意識が飛びそうになる。
「少しだけ休みたい…ほんの少しだけ」
周りを見ると本邸は見えない。
見えたのは小さな小屋だけだ
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