一章

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「…っくしゃん」 和彦がクシャミをする 「クシャミ可愛い…あ、じゃなくて大丈夫ですか?早く何か着てください風邪引きますから」 「いや、いいよ。オレは大人なんだから1度のクシャミくらいで風邪なんか引くわけないって」 「でも…」 和彦は心配そうな澪を見る 一瞬、切なそうな顔をするが笑顔を作り 「じゃあ、一緒に湯船に入ろう。澪ちゃんがオレを待たせたせいなんだから責任取ってよ」 澪にキスをして言う事聞かせようとする 澪は責任を感じたのか従うことに。 ホテルの従業員か和彦が事前に湯が沸いており、丁度いい湯加減になっていた。 一緒に入ったのはいいが…いいのか?澪は和彦に後ろから抱きしめられるような体制で腰に腕を回され身動きがとれない。 「温かいくて気持ちいいなぁ〜あ・温かくて気持ちいいのは澪ちゃんの事ね」 「…はぁ。あの百目鬼さん、もう温まったなら私出ていいですか?」 「だーめ。百目鬼さんじゃなくて和彦ね!あと敬語もなし!オッケー?」 「はい…あ、うん。わかった和彦…さん」 「男の名前を呼ぶのも初めて?」 「いえ、男の幼馴染がいたので…ひゃあっ」 またキスされる 「なななっ!?」 「初々しいのが可愛いかったからつい。超絶イケメンにキスされて喜ばない女いないよ?」 「…私は嬉しくない。……ファーストキスはロマンチックな場所でって夢見てたのに壊されたんだから」 「キスなんてそんなもんだよ?恋愛もね」 「うう〜」 「不服な顔しないの。澪ちゃん何歳?オレは24歳」 「23歳です。……和彦さんは写真と印象が違いすぎだよね」 「え、いきなり愚痴?どう違うの」 「ハーフっぽくて綺麗で優しそうだと思ったのに軽すぎです」 「オレはハーフだよ。毛は一応、地毛ね。綺麗で優しいでしょ、オレ」
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