緑白山滴サンカイザー

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ーーーーーーーーーーーーーー  遺憾の意、を小学生が使うのか?  わたしは攻められている。  苛立った。  しかし首をふって考え直す。  そんなことは問題じゃない。 「どこも、違ってないわね・・・・・・」  妻、慕笑が消え入りそうな声でつぶやいた。  そうだ。  このインタビューで言われた私たちが経験したことは、そのままだ。  わたし、亜鶴 杜志雄と慕笑は家にいる。  そこで、地元新聞でH・K君のインタビュー記事を読んでいる。  もう、何度読んだだろう・・・・・・?  このインタビュー通り、やって来た大人たちに、わたしたち夫婦は捕まった。  そう、捕まったんだ。  なぜなら暴れたから。  子どもたちを学校へ送った彼らの判断は、まったくもって正しい。  子どもたちを傷つけてしまったかもしれないから。  その後、救急車に乗せられ、病院に入院した。  つぎの日、友笑と有村くんがやって来た。  私と妻は、ただいまと言った。  しかし。 「何がただいまよ!  この役立たず! 」  友笑に、さんざん攻められた。  当然だ。 「2人とも修さんの忠告を聴かない!  一体どうやって帰って来たの? 」
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