緑白山滴サンカイザー

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 そこで、前の席にいたパイロットは、外にでてエンジンの前に座ることにしました。  そこにはメンテナンス用の手すりがあるし、座るのにちょうど良いふくらみがあります。  ロープなどで縛れば大丈夫なんだそうです。  夫婦で体力に自信がなかったのが奥さんだったから、前の席に乗ってもらう。  旦那さんはエンジンの前。  サンカイザーは着陸のためのタイヤに座ることになりました。  ・・・・・・信じられませんか?  僕は信じてます。  ヘリを呼ぶ直前に、サンカイザーは発煙筒で煙を炊いてます。  ヘリが着地するときは、風で石粒が飛びます。  それが危ないから、森の中へ隠れています。  考えなしの亜鶴夫婦には、思い付かないことです!  そう、考えなしです。  亜鶴のおじさんは、アパッチに乗るのを怖がって、山を歩いて下りると言い張りました。  奥さんの手を引いて歩き始めると、残された3人は必死に止めたそうです。  もう空は暗くなりはじめてる頃です。  すると突然、足元の感覚がなくなったそうです。  夫婦で落とし穴にはまったみたいに。    気がつくと、知らない森の中で倒れていたそうです。
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