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運命の扉〜いざ江戸へ!
ある春の日、何気なく開けた古ぼけた本が、俺達を江戸時代へと誘う運命の扉だったなんて、誰が想像しただろう。
GWも真っ只中。
俺達4人…俺、千夜保(せんやたもつ)、鈴木航(すずきわたる)、山村凌(やまむらりょう)、諸橋香澄(もろはしかすみ)は、街に遊びに繰り出した。
本当は香澄と2人きりでデートしたかったが、優しい香澄が、山村の「僕と鈴木くんも一緒に行きたいよう!」というわがままに、4人で出掛ける事を引き受けちまったのだ。
そんな優しい香澄だから、俺も好きになったんだろうな。
仕方ねーから、4人でゲーセンにでも行こうかとも思ったが…。
「ゲームセンターは、音が大きいのが難点ですね」
と言って鈴木は外で待っているから、長居は出来なかった。
ファーストフード店で、4人で飯を食った後、鈴木と香澄が興味を示したのは、古本屋だった。
俺は山村と2人で外で待ってようかとも思ったが、鈴木と香澄が中で2人になるのが、何か嫌だった俺も中に入ることにした。
「保が入るなら、僕もー♡」
やれやれ。
結局、こうなるのか。
今度から香澄とデートの話をする時は、場所に気を付けねーとな。
だが、鈴木は鋭いから、話すんなら、香澄と2人きりの時だけか。
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