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「いやあー、SNS観たよ!キミ達と卒業生の山村くんが歴史に興味があるみたいで嬉しかったなぁ!」
歴史資料室で椅子に座らされた俺達は、何やら誤解しているっぽい教師の言葉に、薄れかけていた記憶が鮮明に蘇った。
「いえ、先生。あの写メは…」
鈴木が釈明しようとしたが、教師は聞いちゃいねー。
「そこでね、こちらでも科学の先生と協力して作っちゃったんだよ!」
三者三様、嫌な予感がした俺達。
「えっと…何を、ですか?」
香澄が恐る恐る教師に尋ねる。
教師は嬉々として、応えた。
「タイムマシンだよ!最も、どの時代に行くかも解らないし、戻って来れる保証もないけどね!乗ってくれるよね?」
「嫌だあー!誰が乗るかあー!」
俺の叫び声が部屋中に響き渡った。
完
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