消えない想い

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あたしの脳裏にはいろんな遥翔との思い出が蘇る。 告白された日、本当は遥翔は告白なんてするつもりもなかったしましてやその瞬間まであたしの事を好きなだと思っていたなかったらしい。 「遥翔ー!彼氏に振られたー」 「へー」 「興味なさすぎじゃない!?」 遥翔がこっちを見てくれないからってあたしは告白されれば付き合うを繰り返していた。 でも決まって「俺のこと全然好きじゃないよね」って振られていた。 「遥翔は?なんか可愛い子に呼び出されたって聞いたけど」 「おう、告白された」 「やったじゃん。遥翔がずっと可愛いって言ってた子でしょ?」 「うん、断った」 「……へ?」 遥翔はその女の子のことを毎日のように「可愛い、可愛い」って言っていたし自分が好かれたくてその子のクラスに通っているのもみてたし告白を断るなんて思ってもいなかった。 「仕方ないじゃん。告白されたとき頭に浮かんだのがお前だったんだもん」 「は?」 「毎度彼氏に振られてばかりだなーとか。いつになったらちゃんと幸せになるんかなぁーって。俺が幸せにしたいなーって」 「……は?」 「こんなんもう俺、紅音のこと好きじゃん」 「……っ」 はぁーっと赤面しながら両手で顔を覆って「恥ずかし」って言っている遥翔のことが可愛く見えて仕方なかった。 「あたしも遥翔が好きだよ。だから毎回振られてた」 この日からあたしと遥翔の関係が変わった。
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