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……良いなぁ。
「……それでは、五点で3700円になります」
「はい、ありがとうございます」
それから、一週間ほど経て。
桧木の香り漂うレトロな雰囲気の本屋さんにて、そんなやり取りと共に笑顔で数枚の紙幣と硬貨を受け取るご主人さま。そして、それと引き換えにご主人さまが店員さんへと渡したのは五冊の本――そして、その中には僕も含まれていて。尤も、僕がその代金のどれくらいを占めているのか知らないけど……まあ、せいぜい一割くらいだろうね。
ただ、それはともあれ……うん、今回も読んでもらえなかったなぁ。まあ、もう慣れてるどころじゃないけども。
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