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……でも、これって、女の子が男に取り入るための常套手段よね。
メイクで、目元をパッチリさせる。そして、大体の女子は男よりも背が低い。
う〜ん、全ての道はウサギに通ず?
どうでも良い暇つぶしに、どうでも良い結果と答えが導き出された。
「……三宅さん、ご飯が出来ましたよ!」
……どうやら、私が、アホな考えをしている間に、朝食が出来たらしい。
他人に作ってもらえる朝食なんて、久しぶりだ。実家暮らし以来じゃないかしら?
私は、テーブルに着きながら、そんなことを思い返す。
テーブルには、オーソドックスな朝食が並んでいる。
トーストに目玉焼き、そしてウインナーといったラインナップだ。
「うわぁ、美味しそう」
「急だったので、大したモノは作れませんが、どうぞ……」
私は、彼にいただきますと感謝を述べた後、手を合わせた。
まず私は、目玉焼きに、箸を伸ばす。
目玉焼きは、黄身がとろりと溶け出す、半熟だ。
「……ん、この目玉焼き、美味しい。なんで?」
「ありがとうございます。その目玉焼きは、ちょっと蒸した目玉焼きです」
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