地獄の沙汰も金次第

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地獄の沙汰も金次第

俺はニート歴30年のベテランニート。 大学を卒業してから就職するも職場での人間関係や仕事が合わず一ヶ月で退職した。 メンタルもやられたし、はじめは1年くらい休むつもりでいた。 あれから30年、引きこもりニートの俺は親に寄生しまくり50才にして父親が他界した。 残るはババアだけだが、貯金は俺のギャンブルで使い果たし今は年金だけが頼りだ。 同級生は皆、結婚して子供もいるのに俺は何をしているのかとつくづく思う。 今日は家に借金取りが来る日。借金は800万ほどあるし返すアテもない。 ようやく重い腰を上げて就いたバイトだが店長と喧嘩して辞めてきた。 ババアに合わす顔もないし、借金取りからどんな目に合わされるかと思うと家に帰るのが苦痛でならない。 人生詰んだな…。好きなことしてきたし、もう後悔はない…。 俺はふと父親から渡された宝くじ券を思いだし財布から取り出すとぼんやりしながら宝くじ売場の前で当選番号を確認した。 「…!」 「じゅうさんおく、、、」 俺は銀行で当選金の一部を受け取ると自宅へと帰路についた。 「ただいま」 この後の出来事はまさに“地獄の沙汰も金次第”だった。
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