美しい物

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美しい物

 カラスはつい集めてしまう。  ガラスの欠片。キラキラしたもの。自分が美しいと思う物。  別に何かに使う訳でもなく、ただ自分の心を強く惹かれるという習性の為に。  橘 航(たちばな わたる)は美しい少年だった。    小学校の6年生の頃には、まるで綺麗な女の子のように見えた。  それでいて、小学生の男子にしては成長が早く、既に160cmはあろうかというスラリと伸びた身長。そこにまだ産毛の生えたようなつるんとした綺麗な顔がひときわ際立つのだった。  クラスメイトの女子どころか、若い女性教員なども航の事を常に目で追ったし、年を取った女性教員などはまるで自分の子供や孫のように航を見守った。  結構な特別扱いをうけてはいたが、クラスメイトの男子に嫌われることもなかった。  それというのも、航は結構乱暴な遊びにも付き合うし、クラスの男子同士で『どの女子がかわいいか。』  などという稚拙な話にも率先して加わっていたから。  航は自分が人の目からどう映るのか、小さい頃からとっくに知っていた。  それというのも、航の家族。特に祖父が航の事をとても可愛がっていたから。  祖父は、小さい頃から航にべったりだった。  風呂に入れるのは必ず祖父の役目だったし、夜も祖父と一緒に寝るのが常だった。  航の祖父は、あまりにもかわいい孫にごくごく小さい頃から性的ないたずらをしていた。  自分がそんな気持ちになるなんて、普通に結婚して家庭を設けていた祖父にとっても驚きだった。  だが、相手は何も疑わないし、逆らわない孫だった。  もちろん、痛いことなんてしない。  ごくごく小さなことから、自分の物を触らせたり、航の小さなものを優しく弄んで大きくしたり、最初はそんな事だった。  ごく普通の祖父と孫がお風呂に入ってもしているような感じだった。  それが、航が大きくなるに従い、どんどん可愛らしくなっていく姿を見ていると、祖父はだんだんと、することが大胆になって行った。  航の前で自慰をして精を放って見せた。そして、次には航に自分の物を刺激するように促した。  小学校3年生になる頃には、航は後ろ向きにされ、祖父の膝に乗せられると、屹立した祖父の物を背中に感じながら、祖父に自分の物を同じようにしごかれると、もう頭に焼き付いていたせいか、祖父の手によって精通を奪われた。初めての快感が人の手によるもので、その行為はまだ幼かった航を狂わせた。  毎日の入浴中にそんなことが行われていること等、家族は気付かず、祖父も 「これはお祖父ちゃんと航の内緒の事だからな。航が綺麗な子供だからおじいちゃんが特別に教えたんだ。」  と、ほんの小さい頃から教えていたため、航はすっかりお祖父ちゃんの言葉に摺りこまれて誰にもそのことを話さなかった。 「自分が綺麗だと思ったら、こんな風にしてもいいの?」 「そうだとも。」  そんな会話を祖父と交わした頃、航は初めて、祖父に後孔を奪われた。  祖父も慎重に慎重に毎日の入浴の時に、 「お尻の運動だぞ。」  と、後孔を広げるよう、徐々に石鹸を付けた指で広げていたので、その日には祖父の全てではなくても、半分くらいは迎えたのではないだろうか。 「お・・お祖父ちゃん、ちょっと苦しい。」  浴室の壁に手を突き、そう言いながらも、祖父の刺激によって、自分の物が屹立しているのを見て、航は、自分が快感を感じている事にも気づいた。 「少しだけ動かしてもいいか?苦しければもう抜くが。」  祖父はそういうと、航の屹立している物から手を離す。  航は、後孔の苦しさからは逃れたかったけれど、屹立している物が最後までいった時の快感を求めてしまい、 「動かしていいよ。お祖父ちゃん。」  と、言ってしまった。    祖父は大切な孫の後孔を壊さぬように慎重に動き、ようやく挿入できた喜びと快感で、まだそう我慢ができない航と一緒にすぐに果てた。  初めての貫通は少々の出血を伴い、やはり痛みもあった。  航は尻から足を伝って出血しているのを見て驚いたが、その航に祖父は聞いた。 「大丈夫か?航。どうだ。お尻の運動はこのために続けるか?」 「うん。僕、お祖父ちゃんとお風呂に入るのが好きだな。」  出血させられたことの恐れと幼くして覚えた快感に、航は祖父には嫌だと言えなかった。  性の観点ではすっかりねじ曲がって育ってしまった航は、3年生の間に何度か祖父を迎え入れた。  4年生のある日、性教育が行われた。  学校の性教育で聞いた話と、祖父が自分にしている事とがあまりに違ったので、航は驚いた。  そして、祖父が自分にしていたことはおかしいのではないかと気づいたが、 家族にも友人にも話さなかった。  誰にも話さなかったのは面倒なことになると思った航の頭の良さもあったのだろう。  祖父とは学校の性教育の後、もう一緒に風呂には入らない。ときっぱりと断った。  あの日、祖父が挿入した後孔はしばらくの間痛かったし、排便にも苦労した。何度か迎え入れてはいたが、あまり好きにはなれなかった。航は祖父の後孔の攻め方では後孔の快感は得られなかったのだ。  まだ身体も未熟だったのかもしれない。  ただ、自分で自分を慰めることはすでにできたので、自分は授業で習った通り、自分の孔に入れられるよりも、女性の孔に入れてみたいという欲求が高まった。  航は祖父に摺りこまれたせいか、綺麗な物には何をしても良い。と勝手な思い込みをする少年になっていた。  それには手段を択ばなかった。祖父の勝手なおもちゃにされていたと気付いたあの日から。  そして、卒業を迎えた小学校6年生の時、航はわざと宿題を忘れ、その日の放課後、新卒だった担任の佐藤と二人だけで居残りをした。  6年生をいきなり新卒の教員が担任することは珍しいのだが、前の年配の担任が急な体調不良で休職することになったため、急遽新卒である副担任だった佐藤が卒業までの担任をつとめることになったのだった。  実は航の最初の獲物は前の担任の鈴木だった。鈴木はいつも美しいネックレスをつけていた。小さいがキラキラと鈴木の胸元に輝くネックレスは航の心を惹いた。夫からの贈り物だという。  航はどうしてもそのネックレスが欲しくてたまらなかった。  鈴木も航の可愛さに心酔している一人だと言う事を航は知っていた。 『あんな子が息子だったらいいわよねぇ。』 と、話していた。  航は女性教師たちが更衣室で話しているのを、更衣室の窓の下で聞いて、色々な情報を得ていたのだ。    航は、担任の鈴木の家が自分の家と近いことを知っていたので、鈴木の帰途に合わせて、人気のない公園で鈴木に声をかけた。 「先生。」 「あら、橘さん。どうしたの?もう暗いわよ。」 「買い物を頼まれて、そこの、コンビニまで。」  そう、公園の裏手にあるコンビニの名前を言うと、 「じゃ、そこまで一緒に行こうか。」  と、鈴木は教師らしく航と並んで歩き始めた。  航は何度も頭の中でしていた予行演習通りにすばやく鈴木の後ろに回ると、首に手をかけ、鈴木の口にガムテープを張った。  すでに身長では鈴木を抜いていたし、計画を立てる上で、筋トレもしていたので、見た目とは違い、力もあった。  航はそのまま鈴木を公園の男子トイレに引きずり込み、個室に連れ込んだ。  狭い個室の中で鈴木は便座に座らされた格好になった。 「先生のネックレスいつもキラキラしていてすごく綺麗だと思っていたんだ。僕にください。」  鈴木は驚きながらも横に首を振り、抵抗しようとした。    だが、航は力を緩めることなく、鈴木の両腕を頭の上で、その大きな片手で抑えて、もう片方の手で鈴木の下ばきを下ろした。 「くれないんだったら先生の孔を僕にください。」  そういうと同時に、屹立していた物を鈴木に入れようとしたが、女性との性交が初めてなので上手く入らない。  祖父に後孔を責められていたので、間違えてそちらに入れようとしていたのだ。  思いもよらぬ場所を責められた鈴木は恐ろしくなったのか、自分で腰の位置をずらして航を迎え入れようとしたが、恐怖もあり、濡れていないのでうまく入らない。  航は乱暴に鈴木の陰部を探り、 「ねぇ、ここ?ここ?」  と、色々な場所に指を突っ込んでくる。  正しい孔に来たとき、鈴木が縦に首を振ると  航は自分の手で、自分に唾をつけ、その孔に勢いよく入れた。 『ガ・・ァァ』  無理な角度の急な挿入に痛みを感じ、小学生の教え子に貫かれた鈴木は、声にならない声をあげ、涙を流しながら航が果てるまで待つしかなかった。  初めての女性の孔だったので、航はすぐに果てた。  粗い息遣いをしながら、 「これは戦利品として、貰うね。」  と、首からいつも見つめていたネックレスを丁寧に外した。 「もちろん、学校でこんなこと言っちゃだめだよ。僕、先生が僕を無理やり誘ったんですっていうよ。  僕の事、綺麗だって普段から言っていたもんね。  そんな小学生の僕が自分から担任を襲うことなんてないでしょう。  周囲はどっちを信じるかな?」  航は鈴木に大きな声は出さないように言うと、そのまま鈴木を放置して、さっさと家に向かった。  鈴木は、局部の痛みと、無理な体制で押し倒されていたので体中が痛く、自由になった手でようやく口のガムテープをはがすと、泣きながらおろされた下ばきを履き、周囲に人がいないのを確認してから這うように、公園のベンチまでたどりついた。  まだ開いている産婦人科を探して、避妊の処置をしてもらい、警察に届けるか聞かれたが、合意でした。と嘘を言って、自宅に帰った。  自分が担任していた児童からの性暴力にこれまでの教師としても自信は崩れ、夫に抱かれることもできなくなった。夫に貰ったネックレスが原因だと思うと、夫の事すら憎く思えてしまったし、夫にはネックレスは失くしたとしか言えなかった。  鈴木は、橘 航の顔を見るのが怖くて、学校には行かれなくなり、もうすぐ卒業と言う事もあったので、それまでのあいだ実家の親の体調が悪いという理由で休職届をだした。  航は、女性の中で果てる素晴らしさを味わい、これまでの快感など何でもなかったと思いながら自宅に帰った。    翌日に担任が休み、しばらく休みが続いたので、さすがに不安になってきたが、学校側からも、家でも航が叱責されることななかった。  そうこうしているうちに鈴木は休職するので、副担任の佐藤が卒業式まで臨時で担任になると聞き、航は初めての宝石集めがうまく言ったことに気を良くした。  佐藤は、特に航の目を引くキラキラした宝石などは持っていなかったが、新卒という若さが、本人をキラキラ輝かせていた。  そのはじける笑顔の時に白く輝く歯が素敵だった。  その素敵な歯をもつ佐藤の孔も奪って見たかった。  もう初めてではないから迷わない。  幼いがゆえに待つことのできない航は、宿題を忘れると、居残りをして一緒に宿題をする。という佐藤の学習の仕方に目をつけて、作戦を立てた。  その日はきちんと宿題をしてあったが、忘れたことにした。  担任が変わったばかりだったので、クラス中が宿題をしてきていた。  航にとっては運よく、その日の居残りは一人だった。  宿題は前の授業で行った理科の実験をまとめて出すというものだったので、航は 「先生、僕、実験の時に男子とふざけていて、良く見ていなかったんです。ごめんなさい。」  と、その綺麗な顔をうつ向かせ、少し上目遣いで佐藤を見た。  佐藤はその可愛さにポッと赤くなりながら 「じゃ、理科室を使っていいか理科の先生に聞いてくるね。」  と、職員室に行ってしまいそうになった。 「あ、僕一緒に行きます。」  と、職員室に行く途中に理科室があることを頭に描き、佐藤の後ろから歩いて行った。  理科室の前付近で、誰も廊下にいないことを見渡すと、航は理科室のドアを開け、佐藤の腕を持って引き込み、ドアを閉めた。 「なにするの!」  佐藤は叫んだが、驚きの為か恐怖の為かさほど大きな声は出なかった。 「し~っ。  先生、僕、先生の事が好きなんです。  先生も僕の事好きって、更衣室で話してましたよね。」 「橘さん、いけないことよ。こんなことは・・」  そこまで言った時、航は、佐藤がそのままでは思い通りにならない事に気が付いて、準備しておいたガムテープの切れ端で佐藤の口をふさいだ。  そして、そのまま後ろ手に捻り上げると、背の小さい佐藤は簡単に後ろ向きになって、身を捩り始めた。  この手捻り上げ方は、祖父とお風呂に入っている時に教わったものだ。  祖父は航が暴れないように、動くと怪我をするから。と、このように腕を後ろに痛くない程度に捻り上げて事に及んでいた。  理科室の実験用の机に佐藤をうつ伏せにさせたが、尻の位置がちょっと航の股間より低かったため、腕を捻り上げたままもう片方の手も使って、机の上に佐藤の胴を持ち上げた。  背が低い佐藤は足が床につかなくなり、バタバタさせ、航を蹴った。  航は 「行儀の悪い脚だな。」  と、言うと、佐藤の足を自分の両膝で抑えた。  そのままの格好で佐藤の下ばきを下ろすと、今日はその部分が良く見えた。 「なるほど。尻の穴の前にあるんだな。」  佐藤はうめき声をあげながら身を捩るが航の力は緩まない。  自分の物を出し、今日はよく見える佐藤の孔にゆっくりと挿入した。  なんだか抵抗があり、きついが、そのままおしすすめた。  一度経験しているので今回は女性の孔のきつさも想定内だ。 『ヴぐァァーー』  見ると、佐藤の足の間から血が流れている。 「わぁ、もしかして、先生、初めてだったんだ。」  益々興奮して、航は腕を抑え、もう片方の腕は佐藤の尻に当て、前後に勢いよく動かした。 『ガ・・ガァゥ~~』  余程痛かったのか静かにならない。  航は勢いを増し、自分の物をようやく果てさせた。  佐藤の足の間からは、血と航の精が流れ出ている。  航はそのまま片手で下ばきをあげてやり、佐藤を理科室の机からおろした。  へなへなと床に座り込んだ佐藤を自分の方に向かせ、 「声を出さないで。」  と、言い、涙でぐしゃぐしゃになった佐藤の口からガムテープを剥がした。 「うっうっ・・・ひっ・・く・・」  泣きじゃくって、声も出せない佐藤の頭を航はそっと撫でてやった。  ビクッと、身をすくめる佐藤の口を開かせ、いつも美しく輝いていた白い歯を見る。 「綺麗な歯だねぇ。でも、さすがに歯は抜けないし。道具もないし。」 「ヒ・・ヒィ~~」 「大丈夫だって、だから歯は抜かないってば。  でも、先生の綺麗な初めての赤い血は僕のスマホのカメラに入れさせてもらった。今日の事話したら顔写真付きでばらまくからね。」  コクコクと人形のように頷く佐藤を教室に残して、航は家に帰った。  収めた写真はプリントアウトして鈴木のネックレスと同じ引き出しにしまわれた。  佐藤はその日に退勤の挨拶もせずに家に帰り、学校には退職届が送られてきた。  航たちのクラスは教頭が担任になって卒業式が行われた。        
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