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首には首輪を付けていて、そこから赤い紐がソファーの足の向かって伸びていた。どうやらソファーの足に固定されているようだ。
両足はロープで縛られていた。
「・・・・・・ご主人様、おかえりなさい」
女性がオレを見上げながら小さくそう言った。
レースの付いた黒いキャミソールを身に纏い、下は下着だけの女性。
よく見ると両手も後ろでロープで縛られていた。
女性の顔はよく分からない。なぜなら鼻から上を黒い布で覆っていたからだ。
それでも若いということだけは分かった。
昨日ベランダで見た女性なのか。行方不明になっている高校生の女の子なのか。
まだハッキリとは言えない。だけど確実にオレの心はこう言っていた。
助けなければ・・・・・・。
普通ではない状況にオレはパニックになっていた。
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