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「大丈夫ですか。今助けてあげます」
オレは顔の半分を覆っていた黒い布に手をかけた。
「いや! 取らないで!」
女性は体を激しく揺らして抵抗した。
そうか。顔を見られたくないんだ。
「ごめんなさい。でもこれは取りますよ」
オレは首輪に手を伸ばした。犬がよくしている首輪と同じものだ。
オレは首輪を外した。そして足と手を縛っていたロープも解いた。
意外と簡単に解くことが出来た。
「さあ、こっちに来てください」
オレは女性の手を掴み、その場に立たせた。
「何をするんですか?」
女性は不安そうな声で言った。戸惑っているようだ。
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