深夜26時、逢瀬を重ねる

17/46
前へ
/46ページ
次へ
一方で、、、 なるべく帰るようにする、と言ってくれた新次郎さんだったが…もう既にここ二日顔を合わせていない。 すれ違うような生活を送りたくは無いが、明日は夜勤があるので今日辺り帰ってきてもらわないとまたしばらく会えない。 仕事終わり帰宅してお風呂に湯をためている間に軽く夕飯を済ませ、、 浴槽に入浴剤を入れてゆっくりと湯船に身体を沈める。この入浴剤は新次郎さんが買ってくれたものでとてもいい匂いがするからお気に入り。 一人時間も寂しくないように、なんて言われて手渡されたが……一人になる時間があること前提なのが寂しかったが、私のことを思って用意してくれたことが嬉しくて素直にお礼を言ったのはもう随分前のことだ。 「………新次郎さんっ、」 会いたいです、って…彼が居ないところでも口に出来なくなってしまっている。こんなに弱気になってしまったのも、一度プロポーズ紛いなことをされたから…妙に期待してしまう自分が居るからなのだろう。 今まで通りだ…っと割り切ることが出来れば、以前のように少しのことで幸せを感じられるはずなのに、、 どんどん、欲張りになっていく。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

732人が本棚に入れています
本棚に追加