深夜26時、逢瀬を重ねる

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それは彼がとんでもない潔癖症だからとか、神経質な人だからという理由なんかではなく─… 「……若頭様のお仕事は、順調ですか?」 彼の職業、というか…家業?ご実家が所謂”そっち系”である新次郎さんの家系は少し複雑で。少し前まで兄である仁睦(にちか)さんという方が若頭さんをされていたのだが、、 その座を奪還する…と言って、兄の仁睦さんをご実家から追放し自らが若頭様になった新次郎さん 彼が一体、日頃どんな仕事をしているのかその内容を私が知らされることは無いが…若頭様になる前よりも疲れたような表情をするようになったことは確かなので、少し心配ではある。 「上手くいってても、そうじゃなくても─…俺がそんなつまんねぇ話しを紬葵に聞かせるわけねぇだろ。って…これも毎回言ってる気がするんだけど、お前なんなの?かまってちゃん?」 わしゃわしゃ、と髪を雑に撫で回されて…視界が髪の毛でいっぱいになった私を見て意地悪く笑った彼は─… 「すぐ戻るから、起きて待ってろよ……?」 っと言い残して、お風呂場へと歩いていってしまった。
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