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二人で住むには広すぎるこの家は…数ヶ月前に新次郎さんが新しく私のために用意してくれた新居だったりする。
私と新次郎さんのそもそもの出会いは、家とお金が関係していると言っても過言では無い。
クズな元カレ遥馬に押し付けられた多額の借金に頭を抱え、借金取りの男たちについて行こうとしたところを…助けてくれたのが新次郎さんだった
彼は借金を肩代わりしてくれた上に、当時持ち家だったマンションの一室を私に貸してくれると言って…家とお金の問題を即座に解決してくれたのだった。
その見返りに彼が要求してきたのが─…
【金は要らない代わりに、抱かせろ】
っというぶっ飛んだ内容で。1回身体を重ねるごとに1万円返済という…特殊な返済方法を求められ、結局それに応じてしまったのが全ての始まりだった。
まぁ結局その家も、闇堕ちした元カレに知られてしまったので引っ越すことになってしまったのだけれど…
新次郎さんは嫌な顔ひとつすることなく、私が何か言うよりも前に新しくこの家を勝手に購入しては、、
『俺とお前の新居、用意したから明日引越すぞ』
なんて言って、以前住んでいた家を捨てて私と共に新しい新居でこうして生活を送ってくれている
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