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「……別に、そんなんじゃない」
図星を突かれて悔しい気持ちと、言い当ててくれて嬉しい気持ちが交差する中…私は視界から彼を消すことを選択し、頭まで布団を被って彼に触れられることを拒んだ。
こんなふうに砕けた口調で話せるようになった私のことを、当初彼はとても喜んでくれたが、、今となっては喜びの声をあげるようなことも無くなった。
「素直じゃねぇな、相変わらず─…それ全部無駄な抵抗だって分かってやってる?紬葵が反抗的な態度を取ればとるほど、俺にかまって欲しいんだなぁー…って判断するけど、それでいい?」
その問いに答えることなく、布団の中で丸まっていると…モソモソと隣に侵入してきた新次郎さんが視界の悪い中背後から私の胸を鷲掴みにして荒々しく揉み始める。
私は彼のことを、おっぱいフェチだと認識している。出会った当初から胸に対する持論を語っていただけあって、最中は常に私の胸を弄り続ける。
だから今、こんなふうに服の上から雑に触られるだけで…彼の熱を記憶している私の身体は敏感に反応してしまう訳で。
「んんっ……ヤだ、」
「嫌だって言うなら、もっと抵抗しねぇと…このまま俺に酷いことされるけど、いーの?」
「あっ……ダメ、、脱がさないでっ」
「はい、却下…てかこれ、意外に興奮するな?布団の中で何も見えねぇ状況で、俺に虐められる気分はどう?」
私なんかより経験値が遥かに高い彼に逆らえるはずもなく、今日も身体を委ねてしまう。
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