7人が本棚に入れています
本棚に追加
-2-
夕方、家で求人誌を眺めていると、麻里子のスマホが鳴った。
「もしもし」
麻里子が知らない電話番号だった。
「スイタさん? オレだよ、オレ!」
「は!? ダレ!? イタズラならかけてこないで!」
「オレだよ、イズミサワアツシ。去年、配送のバイトで・・・」
「あ! 泉沢さん! あの時はどうもありがとう!」
「いろいろと話したいことがあるんだ。今日の夕方、空いてる?」
「はい」
電話を切ったあと、麻里子は慌ててメークを始めた。
最初のコメントを投稿しよう!