私が選んだもの

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          -2-  夕方、家で求人誌を眺めていると、麻里子のスマホが鳴った。 「もしもし」  麻里子が知らない電話番号だった。 「スイタさん? オレだよ、オレ!」 「は!? ダレ!? イタズラならかけてこないで!」 「オレだよ、イズミサワアツシ。去年、配送のバイトで・・・」 「あ! 泉沢さん! あの時はどうもありがとう!」 「いろいろと話したいことがあるんだ。今日の夕方、空いてる?」 「はい」  電話を切ったあと、麻里子は慌ててメークを始めた。
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