いつものあくま

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お日様の光が僕を起こそうと瞳を狙って照らしてくる。 それをまともにくらった僕は目をこすりながら、ベッドから和泉がいるテーブルまでよろよろと歩いていく。 そこで和泉はいつも「寝ぐせがあるよ」と僕を洗面所に追いやる。 僕は面倒くさいと思いながらも寝ぐせを直して戻っていく。 そして、やっと「太陽、おはよう」と言ってくれる。 たまにこれくらいでいいやと思い、戻っていくと「まだあるよ」とやり直しをさせられる。 少しあるだけなのに …… 。 でも文句を言おうものなら朝ご飯が食べられなくなるので、我慢をしてまた洗面所へ向かう。 完全主義はこわい。 和泉さまのお許しが出ると、向かい合わせで椅子に座ってご飯を食べる。 いつもこんな感じで大変な朝をむかえる。
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