君だけに届けばいい。

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君が、笑える場所になりたい。 君が、悩みを吐き出せる場所になりたい。 泣いてもいい、抱きしめてあげたい。 君が向日葵のように、太陽を求めるなら。 僕は陽だまりになりたい。 君と、時には喧嘩もするだろう。 だけど、意地を張らずにお互いに仲直りできる関係でいたい。 どっちが上だとか、下だとかなくて。 対等な関係でいたい。 「うん」 彼女が、頷く。 一所懸命に話す僕の話を、真剣に聞いてくれる。 目と目が合う。 なんと気持ちいいのだろうか。 気恥ずかしいけれど、彼女に伝えたい。 笑って、ただいまとおかえりが言える。 そんな家庭を築きたい。 だから、 「僕と………結婚してくれませんか?」 頼りない僕だけれど。 君を幸せにすると誓うから。 「……ふふ、」 彼女が泣き笑いの表情で僕を見つめる。 「ありがとう、すごく嬉しい」 こちらこそ、だよ。
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