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ーー藤次さんと結婚して、セックスができるようになって、お風呂も…たまにだけど一緒に入れるようになった。
だけどいっつも、リードするのは藤次さんで、私は正直されるがまま…つまり、俗に言う『マグロ女』
これじゃいけない。
もっともっと、藤次さんに気持ちよくなって欲しい。
もっともっと、2人の時間を愉しみたい。
そう思って、女性向けのエッチなサイトを検索して、出てきた記事を読んでみると…
「えっ!こ、こんな事、して良いの?!えっ!しかもそ、そんなとこ舐めっ!!」
…俄には信じられないエッチな内容の数々に、真っ赤になりながら記事を読むのに夢中になってたら…
「何しとんや?絢音。」
「と、藤次さん?!」
振り返ると、仕事から帰って来た藤次さんが不思議そうな顔で立ってたから、私は慌てて立ち上がりスマホを隠す。
「ご、ごめんなさい!帰って来てるって気づかなくて……あ!」
ヒョイと、藤次さんは私の隠したスマホを取り上げて、画面に映されたエッチな記事を見つめてニヤリと嗤う。
「と、藤次さん?」
不思議に思い名を呼ぶ私をギュッと抱きしめて、藤次さんの口が私の耳に触れる。
「こんなん読んでお勉強せえへんでも、ちゃーんとワシが、隅々まで丁寧に教えたるわ。可愛い絢音♡」
言って、耳まで真っ赤になった私を、藤次さんはゆっくり押し倒すから、心臓がドキドキと高鳴り始める。
「ほんなら、早速実習…やってみよかな。絢音♡」
「で、でもご飯…」
「あとあと。」
「じゃ、じゃあ、せめてシャワー浴びさせて。臭いが」
「ワシも汗かいてるしお互い様や。そやし、後で一緒に浴びたらええやん。どっち道、今からひと汗かくんやし。…せやからな?そろそろこっち、集中して…」
「やっ!と、藤次さんダメ!!…あ!!」
ーーそうしてこうして、結局いつものように藤次さんに翻弄されて終わったけど、後のお風呂タイムで身体洗いっこしながら、男性(と言うか藤次さん)の気持ちいい手段をいっぱい教えられて、寝る前にはその行為を求められてしてみたら、なんだかいつもより興奮して、藤次さんからもめちゃくちゃエロかったと褒めてもらえたから、これからは、もっと積極的になろうと心に決めて、横で眠る藤次さんの頬にそっとキスをして、私は眠りに落ちた…
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