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 ホテルに帰ると、部屋に入るなり後ろから抱き締められて、どうしたのかと振り返って響騎さんを見上げる。 「響騎さん?」 「華の匂いがする」 「なんですかそれ」  クスクス笑って彼の腕を撫でると、私を抱き締める腕にギュッと力がこもる。 「浴衣姿、想像より可愛くて堪らない」  響騎さんは耳元で小さく囁くと、そのまま耳朶を食まれて、不意の刺激に甘い声が漏れる。 「ゃあっ」 「華は声まで可愛いね」  耳孔を舌が這い、くちゅんと鼓膜を刺激する水音が大きく響くと、浴衣の上から胸をやわやわと揉みしだかれて、お腹の奥がキュンと疼いて腰が揺れる。 「こんな上から触っても尖ってんの分かるな」  徐々に息を荒くする私の反応を愉しむように、耳を口で愛撫したまま、響騎さんの指が浴衣を押し上げるくらい主張した私の乳首をカリカリと引っ掻く。 「ふっ、んん……んぅ」 「こんなに硬くして、厭らしい体になってきたな」 「だって、んっ……響騎さんがぁッ」 「俺?」  クッと喉を鳴らし、耳孔をねっとりと舐ると、浴衣の上からもどかしい刺激を与え続け、更に硬くなって下着ごと押し上げる卑しい反応を面白がっている。 「俺がどうしたって?」 「んっ、いじわる」 「いじわる? へえ」  溢れた唾液を啜るようにジュルッとした音が耳元に大きく響くと、ハムッと耳朶を噛まれて舌先で柔らかいそれを舐られる。 「腰揺れてるけど、いじわるって言うならもうやめる?」 「もぉ……そういうところが、ヤダ」 「じゃあ素直になれよ」  響騎さんは硬くなった昂りを腰に押し当てると、欲しくないのかと厭らしく耳元に息を吹き掛ける。 (響騎さんの方が、いちいちエロいクセに)  負けを認めるみたいにゴクリと喉を鳴らすと、後ろ手に手を伸ばし、浴衣の上から響騎さんの昂りに触れ、ゆっくりと握って親指で撫でるようにそれを握り込む。 「正直になったな」
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