眠りから覚めたら

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男性の名前は岩崎創一(いわさきそういち)25歳。 私の8こ上だった。話していると楽しく、創一さんのスーツ姿や私服にときめいたり、創一さんのことを考える時間が増えていった。 何度か食事に行ったりしているうちに告白されて付き合うことになった。 付き合って半年経った頃、創一さんの家に行くことになった。 創一さんの家に行ってみると、優しそうなお母さんとお父さんが出迎えてくれた。 結婚して家を出た2こ上のお姉さんも居るみたいだ。 リビングでお茶をいただいて、創一さんの部屋にお邪魔した。 創一さんの部屋でアルバムを発見。 パラパラ見ていくと『創一さん弟がいるの?』 お姉さんと小さい創一さんと弟くんの写真がちらほら。 『3つ下の弟が居たんだ。9年前に病気で亡くなったけど』 パラパラ見ていくと記憶が蘇ってきた。弟くんは10年前にお姫様ごっこに付き合ってくれた男の子だった。 お兄ちゃんの友達でよく家に遊びに来て、おままごとに付き合ってくれたタクマくん。 初めてタクマくんに会った日、昼寝から目が覚めたら目の前に王子様みたいにカッコいいタクマくんがいて、思わず『柚乃の王子様だ!』って言ったんだ。 優しくて大好きだった。 急に家に来なくなったと思ったら、半年後に亡くなったことを知り、悲しくて記憶に蓋をしたんだ。
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