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転生直後に触手エンドは勘弁して!
青年は地を揺るがす衝撃を感じた瞬間、周りの崩壊した建物や土などと共に宙を舞った。
警報などなかったし、こんなものが落ちてくるなんて聞いてない、と空に飛ばされた青年は悠長に考える。どのみちこのまま地に叩きつけられれば、命はない。
さっき青年が見たのは、火の玉となった隕石がいくつも地上に降り注ぐ光景だった。
終わりだな、と青年はこれまでの月日を思ったが、惰性で生きていたようなところもありこの世に未練はない。ただ、機械に支配された世界の、あまりにも呆気ない滅亡に笑いが出た。
もし生き返るとしたら今度は科学ではなく魔法文明がいいと思いつつ、青年は体への衝撃を感じた瞬間、意識を手放した。
◆◇◆
さて、ここはどこだろう。
僕はさっき世界が滅亡する瞬間に立ち会い死んだはずだ。数十万個では足りないほどの隕石が降り注ぎ、一緒に巻き上げられた地上のものと共に叩きつけられブラックアウト。
そして、今に至る。
異世界転生というやつだろうか。
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