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異変
「なんだ……お前は……その身体でなぜ口が動く……」
口だけ動く囨頭憑雲の屍に驚愕する賀集丸。
「確かにわしはすでに屍じゃ……この口は最後の思念で動い……とる……」
「思念だと? それよりも……おい……なぜ何も起こらない……俺は十の悪を集めたのだぞ……その証拠に身体に十の悪が刻まれておる……なぜだ? なぜなんだ?」
「まだ気づかぬか? よーく見てみろ……お前の……その……身体に刻まれた文字を……お前は知らぬ間に封印されておったのだぞ……」
「何?」
賀集丸は慌てて羽織った着物を脱ぎ捨て身体の刻印された文字をを確かめた。ぎょっとする賀集丸
「なんだ? なんだこれは?……なぜ……文字が……なぜ文字が……」
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