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「ご、ご、ごめんね…!綺來ちゃん!わ、私…楽しくなっちゃって…つい」
「だ、大丈夫、だよー…」
公園のベンチに力なく座り込む私に申し訳なさそうに頭を下げる芽実ちゃん。語り初めて小一時間経った頃、ようやく芽実ちゃんのマシンガントークが収まってくれた。
ほ、本当に、長かった…!
話を聞いてたのは殆ど青葉くんだったけど、なんていうか…疲労感が凄い。
私も暴走して、たくさん語り過ぎちゃうところがあるから気をつけよ…。
「そ、そういえば、あおくんと、吉野さんは…?」
二人がいないことに気づいた芽実ちゃんが周りをキョロキョロと見渡した。私は、ああっと声を上げると「由良先輩達ならあそこ」すぐ近くにあるキッチンカーの出店を指さす。
「す、凄い…人集り、だね」
「だよねー」
視線の先には女の子達に囲まれてる由良先輩と青葉くん。
二人は出店に飲み物を買いに行ったんだけど、途中で捕まってしまったらしい。
あの状態じゃ、いつ戻ってくるか。
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