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しかし、由良先輩は今まで一度も彼女を作ったことがないらしい。少し前に我が校一の美少女と名高い甘田さんが由良先輩に告白したみたいだけど、それも振ったみたいだ。
他校に好きな人がいるのか、、そもそも恋人自体を作る気がないのか。
理由は分からないけれど、甘田さんみたいな美少女でも振られてるんだから平凡を極める私がOKされるわけないと、どちらかと言えば振られる前提で由良先輩に告白したんだけども。
「いいよ。付き合おう」
抑揚のない声で由良先輩が答える。予想もしていなかった展開に思わず「……えっ」と間抜けな声が出てしまう。
驚きで開いた口が塞がらなかった。
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