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「何。嫌なの?」
私の様子に由良先輩は眉を顰める。その些細な動きにすら、私みたいな小市民は縮こまってしまう。美人が怒ると怖いってよく言うけど、まさにその通りだ。迫力が全然違う。
「ま、まさか!!由良先輩とお付き合いできるなんて光栄です……!!!」
由良先輩の顔面の圧が凄すぎて、かしこまった言い方になってしまった。だって、だって、由良先輩のご尊顔を見てると敬いたくなるじゃん??崇め奉りたくなるじゃん???
ははぁ〜〜〜〜ってひれ伏したくなるじゃん????
「だよな」
私の返答に満足したのか由良先輩は綺麗な桃花眼を細めて、ふっと笑った。いつもは退屈そうに結ばれた唇が、愉快だと言うように弧を描いている。
由良先輩って笑うとえくぼが出るんだとか、そもそも由良先輩って笑うんだとか色々考えることはあるけど、いやそんなことより────……
ビジュ、良ッッッッ!!!!!!!
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