さん

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由良先輩に嫌がらせのことを話してから数日。 あの日から毎日続いていた私に対する嫌がらせはぱったりとなくなった。何とかすると由良先輩は言ってくれたけど、まさかこんなに早く解決するとは思ってなかったから、なんだか拍子抜け。 一つ気になるのは、嫌がらせをしてきた女子生徒達が私の顔を見る度に怯えた表情をするのだ。それも、尋常じゃないほどに。 由良先輩、一体あの子達に何をしたんですか…。 いや、私も怖いから聞きたくないけど。 とにかく、私の愛すべき平和な日常は帰ってきたのだ。これほど喜ばしいことはない。 「だからさっさと吉野先輩に相談しなさいって言ったじゃない。あんたは変に遠慮しちゃう所があるんだから。大体あんたは…」 「あ、彩ちゃん、ごめんね…っ!彩ちゃんと凛太郎には沢山心配かけちゃって、本当の本当に反省してます!次からは気をつけるから…」 彩ちゃんの長い長いお説教が始まりそうな予感がして、話を慌てて遮り「ね?だから許して?」と手を合わせて許しを乞う。 そんな私を見て、彩ちゃんは小さな紙パックジュースをストローで吸い上げながら疑いの眼差しを向けてきた。 うっ、その目は全然信じてないな…。
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