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「やめて!!!!離して…!!!!!」
「おっと暴れるなよ。無理矢理ヤんのは趣味じゃねぇ」
「てかこいつ、チビのくせに結構胸でっけぇじゃん」
手足を振り乱して、何とか逃れようとするが女の力では到底男の力に敵うわけなかった。容易に押さえつけられてしまう。無意味に暴れる私を見て男たちはギャハハと気持ちの悪い笑い声を上げた。
怖くて怖くて泣きそうだった。それでも私はこんな奴らになんか負けたくなかった。
力を振り絞って、私の身体に触れる男の股間を思いっきり蹴りあげた。
男は股間を抑えながら痛みに悶え苦しんでいる。
ざまぁみろ。
「っ、てめぇ!!!!」
股間を蹴られた男の怒りの声と共に右頬に衝撃が走った。あ、殴られた。まるで他人事のように状況を理解した。口の中が切れたのか、血の味が広がる。それでもこんな奴らに大人しく犯されるよりはマシだった。
火に油を注いでしまったのか、男たちは私に対して更に乱暴になる。
嫌、嫌、嫌だ。気持ちの悪い。私に触らないで。
由良先輩にだってまだ、触れられてないのに。初めては由良先輩が良かったのに。
こんな奴らなんかに。
嫌だ。凄く嫌だ。助けて、助けて。
────……たすけて、由良先輩。
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