いち

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Q.あんな素敵な笑顔見せられてメロらない女なんていると思う? A.いないでしょ!!!!!!!!!! ああ…。あの尊い笑顔を写真に撮って、現像して、額縁に収めて飾りたかった……!不意打ちなんて酷いですよ、由良先輩……!!!! 心の中の私が白いハンカチを噛み締め、悔し泣きをした。 虚空を見つめながらそんなことを考える。ふとローファーの靴先に大きな影が落ちたことに気づき、慌てて顔を上げると、視界いっぱいに由良先輩の国宝級に麗しい顔。 「───うええ!?」 びっくりしすぎて、心臓が大きく跳ねた。変な声が出てしまった。 由良先輩は身長の低い私に合わせて腰を曲げて、顔を覗き込もうとしている。互いの鼻と鼻がくっついてしまいそうなほど距離が近い。 「ナ、ナンデショウ」 イマイチ状況が飲み込めず、やっと振り絞った言葉は見事にカタコトだった。由良先輩は何も言わず、ただ、じーっと観察するように私を見ている。 ドク、ドクっと心臓が口から飛び出てしまいそうなほど、鼓動が早くなっていく。 近い!!近い!!!由良先輩の顔、心臓に悪すぎる……!!!!!
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