いち

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「お前、さっきから不細工な顔してたから。おもしろいなーって思って」 「ぶ、不細工な顔……。そりゃあ、美しい由良先輩に比べたら私の顔は不細工に見えるでしょうけど、」 「あと、ずっと声に出てる」 「こ、こえ……?」 「俺の笑顔を写真に撮りたいとか、現像して額縁に収めて飾りたいとか」 う、嘘、全部聞かれてた……! 途端に恥ずかしくなって、顔を真っ赤にしながら俯く。うう、穴があったら隠れたい…。私にも羞恥心はある。 しかもあんな気持ち悪い発言を憧れの由良先輩に聞かれてしまったなんて…。最悪すぎる。 ぐるぐるとそんなことを考えていると、 「…………ははっ、」 微かに笑い声が聞こえる。気になって恐る恐る笑い声の方を見ると由良先輩が腰を折り曲げて身体を震わせながら笑っていた。
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