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一方、翠くんに怒られてる碧心はというと、、大きな瞳にうるうると涙を溜めて大袈裟に膝から崩れ落ちると「馬鹿姉なんて…!酷いわ、すーくんっ!」とふぇんっと啜り泣く。 うわぁ、、なんか始まっちゃったよ。 誰が見てもすぐに嘘泣きだって分かるくらいのわざとらしさに翠くんもあたしもげんなりした顔を碧心に向けるけど 「お姉ちゃんは…お姉ちゃんは、ただ…っ!可愛い弟を応援したい一心で…!すーくんにとっては余計なお世話だったみたいだったけど…!でもいいのよ…酷いこと言われてもお姉ちゃんはいつだってすーくんの味方だから…!」 碧心はそんなのこれっぽっちも気にしないという様子でより一層熱を入れた泣きの演技を披露する。 「……分かった。分かったから、姉さん。馬鹿姉は言い過ぎた、ごめん」 先に折れたのはもちろん翠くんの方で、碧心の相手するの面倒臭いって思いっきり顔に書いてある。翠くん、その気持ち凄く分かるわ。 翠くんに謝って貰えた碧心は、ばっと顔を上げると「分かってくれたのなら良かったわ」と何事もなかったかのように、けろりと笑った。 ほーら、やっぱり嘘泣きだった。
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