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あたしは誰かに嫌われて深く気にするほど、繊細な性格をしてるわけじゃない。だけど、翠くんだけは別だ。 本当の弟のように可愛がっていた男の子に心底嫌われるなんてショックすぎる。翠くんに初めて無視された日、どれだけ泣いたことか…。 「翠が羽依のこと嫌いになるなんて有り得ないと思うけどなぁ。翠ってば私の弟のくせに羽依にばっか懐いてたのに」 「いや。実際、あたしはあなたの弟に、ものすごーく嫌われてるんですよ…。顔合わせる度にゴミを見るような目を向けられるし」 「えー?そうなの?んー、じゃあ、翠に嫌われるようになった原因とか心当たりないの?」 「心当たり…?そんなのな……、あ」 あ、あった!めちゃくちゃ心当たりあった! ああもうっ!あたしってば本当にお馬鹿っ!どうして、今まで忘れていたんだろう…。
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