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□ 『私、この後ちょっと野暮用があって、そろそろ行かなきゃ。羽依、また19時にうちに集合ね』 碧心と別れたのが、17時00分。 約束の時間まで少し余裕があるし、、っと、一旦帰宅して、掃除、洗濯、諸々済ませて、時計を見ると現在の時刻は18時45分。 「あ。そろそろ、出なきゃ」 急いで部屋を出てドアに鍵をかけたところでタイミングよく『ピロン♪』とメッセージアプリの通知を知らせる電子音が鳴り響く。スマホを確認すると、案の定、送り主は碧心だった。 《碧心、ほろよい飲みたいなー》 《あとー、お菓子も食べたいかもー》 《羽依、買ってきて♡》 《おねがいっ♡♡》 送られてきたメッセージがきゅるーんっとした碧心の声で脳内再生される。 もー、仕方ないなぁ。 内心ため息を吐きつつも、碧心に激甘なあたしはそれに《御意》と短く返事してスマホをポケットにしまった。 そして、碧心に頼まれたものを買いに、近くのコンビニに立ち寄ると…。 「うわ」 「す、す、翠くん、!」 まだ心の準備が全然できてないに、運悪く翠くんと遭遇してしまった。 てか「うわ」って何よ。「うわ」って。しかもめちゃくちゃ嫌そうな顔してるし。 羽依お姉ちゃん、傷ついちゃうんですけど?
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