𖤐·̩͙

1/1
前へ
/100ページ
次へ

𖤐·̩͙

クリスマス前日の夜。サプライズで彼氏の家に遊びに行ったら、彼氏と見知らぬ女が、まるでケモノみたいに盛っていた。キモチワルイ。 二人ともセックスに夢中であたしの存在に全然気づかなくて「ねえ。」自分でもびっくりするくらいに怒りの滲んだ声を掛けて、ようやく一斉にあたしの方を見た。 「う、羽依(うい)…っ!違うんだ!この女とは、ただの遊びで!!」 「はぁっ!?遊びって何よ!!私の方が彼女より好きって言ってたじゃない!!!」 「お前は黙ってろよ!!」 あたしを置いてけぼりにして、ケモノ二人が言い合いを始めてるけど…。 遊びとか本気とか。心底、どうでもいい。 あたし以外の女と寝たって時点で、こいつとは、もうお終いなのだから。 「ゆうくん。あんたはもういらないや。」 これっぽっちも気にしてないって、にっこり笑顔で別れを告げる。あたしがあんたに振られたんじゃない。あたしがあんたを振ったのよ。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

263人が本棚に入れています
本棚に追加