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椎名くんを避けるようになって数日経った放課後、椎名くんに『おい!』と呼び止められた。
その時の椎名くんの気迫が怖すぎて、逃げたら追いかけてきて、校内追いかけっこが始まった。
『ヤダ!怖いから来ないで』
『ふざけんな。話聞けよ』
もう10分以上全力で走ってヘトヘトだ。
『オレの持久力舐めんな。絶対逃さないから』と羽交い締めされた。
『何で俺のこと避けんの?俺、遠野に何かした』
『違う。椎名くんは悪くない』
『やっと仲良くなれたと思ったのに、好きな子に避けられるのはキツイ』
!?
『椎名くん、真白のこと可愛いって言ってたから』
『言ってない!俺は昔からお前しか興味ないから…』
小学の低学年のころ椎名くんのお姉さんも体操をやっていて、発表会に行ったら舞台に立つお前がいて、飛んだり跳ねたりする姿が天使みたいに可愛くて一目で好きになったんだ。
その時に俺は嫌々スイミングを通っていたんだけどお前に追いつきたくて、お前がいたから週7の練習もスランプだった時期も頑張れた。
中学に入って同じクラスで席も近くで運命だと思った。
『やっと仲良くなれたと思ったのに、逃がすかよ。』
『ごめん。』
『俺振られるの?絶対に諦めないから』
『そうじゃなくて、私も多分椎名のこと好き』
少しずつ二人の距離が近づき…
『ハイ、2人共ストップね。イチャイチャしない』
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