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次の日。
クレスはルピナに、何故か天界から迎えが来れない事を話した。
ルピナは俯いたまま、クレスの話を聞いていた。
「どこか行く当てや頼る当てはある?」
ルピナは首を左右に振った。
「じゃあ、しばらく、ここで暮らす?」
ルピナが顔を上げた。
「ここで、ですか?」
「うん。悪魔の俺と一緒なんて嫌かもしれないけど。俺は一人暮らしだし、恋人もいないし、たまに友人が遊びに来るけど、最近、忙しいみたいだから来ないし。いつも一人で、暇なんだ」
「ク、クレスさんのご両親は?」
「五年前に交通事故で両親は死んだ」
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