5.闇と戦う者〜麗寿〜

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「初めて見る瞳だ。チカチカして、気に入らねぇ」 そう言って、いきなり引き金を引かれた。 バンッ! 銃弾が額に当たり、私はその場に倒れた。 「…ん?」 ゆっくりと目を覚ますと其処(そこ)は、薄暗い部屋だった。 部屋…? いや、地下室のような…。 「あ、お目覚めになられました?」 目の前には、黒髪の穏やかそうな女性。 「…え?あ、私…」 身体を起こそうとして、黒髪の女性に止められた。 「あ、まだ横になっていた方がいいと思いますよ。もう少し、安静に」 そう言われ、私は大人しく、身体を起こすのをやめた。 黒髪の、その女性の頬はこけていて、とても疲れ切った顔をしていた。 「…すみません。お布団も何も無く…。本当に、すごく…寒いでしょう?」 私は、タオルを敷いた上で寝ていました。 そして、上着を毛布代わりにかけられていた事に気付いた。
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