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「初めて見る瞳だ。チカチカして、気に入らねぇ」
そう言って、いきなり引き金を引かれた。
バンッ!
銃弾が額に当たり、私はその場に倒れた。
「…ん?」
ゆっくりと目を覚ますと其処は、薄暗い部屋だった。
部屋…?
いや、地下室のような…。
「あ、お目覚めになられました?」
目の前には、黒髪の穏やかそうな女性。
「…え?あ、私…」
身体を起こそうとして、黒髪の女性に止められた。
「あ、まだ横になっていた方がいいと思いますよ。もう少し、安静に」
そう言われ、私は大人しく、身体を起こすのをやめた。
黒髪の、その女性の頬はこけていて、とても疲れ切った顔をしていた。
「…すみません。お布団も何も無く…。本当に、すごく…寒いでしょう?」
私は、タオルを敷いた上で寝ていました。
そして、上着を毛布代わりにかけられていた事に気付いた。
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