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それでも、きっとこの先もずっと、"生きてて良かった"なんて思う事は無いんだろう。
それでも構わない。
ただ、このままずっと、この世界の王で在れるのなら。
そう、王だ。
絶対的存在。
もう二度と誰も、この俺に刃を向ける事は出来ない。
ーー 現在
反逆者のクソガキの手助けをした奴を見付けられないまま、時間だけが無駄に過ぎて行った。
ザーザーザー…
激しい音を立てて降り続ける雨。
冷たい雨に体が冷えていく。
蓮生とかいう、反逆者のクソガキが突如消えてから、約1週間が経った夜、俺は一人、屋敷の庭にいた。
あの子供が消えてからというもの、何人もの兵隊に捜させたが、手掛かりひとつ見つけられやしなくて、結局諦めた。
あの、涼とかいう男が、蓮生の消えた理由を知ってるかと思い、拷問して吐かせようとしたが、無駄だった。
奴は、蓮生と同じ牢に居たから、何も知らないはずがなかった。
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