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「初めて見る瞳だ。チカチカして、眩しくて、気に入らねぇ」
そう言って、俺は目の前の男の額に、銃弾をぶち込んだ。
バンッ!
男はその場に倒れる。
男の傍には、瞳を疑う物が落ちていた。
「…!?何故こんなもの…」
恐る恐る拾い上げた"それ"は、真っ白な一枚の羽だった。
何故だ?
この羽を見ていると、どうしてだか胸がざわざわして、どうも落ち着かない…。
真っ白なその羽を握り潰し、粉々になったそれは冷たい風に舞い消えた。
「…チッ」
舌打ちをして、真っ直ぐ屋敷へと戻り、自分の部屋へは向かわずに、地下へと降りていく。
「無骸様!ご報告します!涼という男が、自殺を…!」
「…死んだのか?」
「はいっ!」
1週間前、地下牢から、蓮生という子供が突如として消えた。
その子供を逃がしたとしか考えられない1人の男、同じ牢に居た涼という男が、自ら命を絶ったという。
「死体は?」
「地下牢に」
死んだ事を確認する為、あの男の死体があるという牢に向かった。
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