プロローグ

2/2
前へ
/145ページ
次へ
虹のかかる光の下 色とりどりの花に囲まれながら手を合わせ、 それはまるで祈りのようだった。 風に(なび)く金髪の髪が、 光に照らされ、キラキラと輝いていた。 (けが)れを知らぬ真っ白なお前を 光に照らされ踊る花々を 真っ黒に塗り潰し粉々に壊してやりたいと、 そう強く思った瞬間だった。 ー悪魔よりー 月も見えぬ雨空の下 枯れた花に囲まれながらひとり立ち尽くし、 その姿はまるで泣いているようだった。 冷たい風に揺れる漆黒の髪が、 どこと無く綺麗だと思った。 悲しみに暮れる貴方を 暗闇に染まる花々を この手で、救い出したいと そう強く思った瞬間でした。 ー天使よりー
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加