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「……へ!?や、そんなインスタントラーメンみたいに彼氏なんか出来ないよ!」
出来るのであれば今までの私の努力はなんだったのか、誰かに救済してもらわないと悲しすぎる。
「出来るのよそれが。会社の後輩ちゃんがいまハマってるんだけどさ。日和、〝レンタル彼氏〟って知ってる?」
「れんたるかれし?」
初めて聞いた、聞きなれないそのワードに首を傾げれば、朱希はにっこりと満面の笑みを浮かべた。
「そうそう。突然彼氏が必要になったり、人恋しい時とかにお金を払って彼氏になりきってくれるサービス!」
「それってホストじゃん」
突然彼氏が必要になる状況というものにはこの際目を瞑って感じたまま告げると、真っ赤な口紅が引かれた唇はふふんと口角を上げた。
「確かにホストのお手軽版って感じよね。デート料金は彼女持ちだし、貢がないと相手にしてくれないみたいだし」
「それって同伴中のホストでは?」
説明を聞く限り不信感が募るのは致し方ないことだと思う。
「物は試しよ。本気にならなければ良いだけだし、利用してみたら?」
「ええー……?」
「あ、このサイトなんてよさそう!意外とイケメン多い!」
「お金払うならイケメンだよね。私なら誰にしよう……」
私の意見を放置させた二人はスマホをまじまじと見ている。その積極性に疑問が生じた。
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