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「わ、忘れてない…けど、いきなり夫婦とか言われても困るというか…っ、」
嫌だ、嫌だ、結婚なんてしたくない!!
やっぱり椿くんが約束を忘れてるわけなかったんだ…!!
「あ?」
地を這うような低い声。
空気が一気に冷えた気がする。
私の煮え切らない返事に苛立ったのか、グ、と大きな手が私の首にかけられた。
「テメェはどれだけ罪を重ねれば気が済むんだ?」
「つ、罪って、そんな…」
「は、俺から逃げた時点でお前は大罪人なんだよ」
じわじわと力が強まっていく。
怖くて椿くんの目が見れない。
恐怖と苦しさで自然に目に涙が溜まる。
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