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火星に小さな隕石が落ちた
そして一年後
火星に草生えた
【火星に草生えた】
「火星で植物のような生体を確認しました。NASAは観測チームを……」
主人公「なあ、やっぱお前火星の草だよな」
草「……うん」
主人公「地球にやってきちゃったもんな~」
草「な~う」
主人公「うんかなうしか言わねえよなー。なうっていいえ?ノー?」
草「なう~」
草「……」
主人公「日光浴……光合成か。にしてもどうすっかなー。動く火星の草。可愛いから飼うけど」
草「……」
「見てください……今の火星を」
うおおお……
「植物がかっ歩している」
「火星の養分と光合成か。食虫植物に近いのか?」
「明らかに、危険な生命体だ」
主人公「なあー。天然水買ってきたぞ」
草「うん!うん!」
草「……ズズー」
主人公「育てるの楽でいいや。あとはカラスか猫にでも襲われないか心配だ」
草「なう」
猫「にゃ~ん」
草「なう」
主人公「隣の家のトラとは仲良しだな。マタタビみたいなもんなのか?お前」
草「うん」
猫「にゃ~ん」
主人公「植木鉢を用意して……何してんだ?」
草「うん」
ポコ
草「なう」
主人公「種植えてんの!?増えるのかお前!」
草「うん」
主人公「花粉とか、いらないのか?まあ増えたら、友人にあげるか」
草「うん!」
「火星の草は、モンスターです。同族同士で補食しあってます」
「地球にもし来たら、最悪のケースが考えられる。相手は植物だ」
「植物の……恐竜……」
主人公「なんだよ?」
草「なう!」
主人公「天然水か」
草「なう!」
主人公「いっぱい買い置きしなきゃな」
草「うん」
主人公「火星の草はどうなってるんだろうな。お前の家族だよな……」
草「うん」
主人公「日本で、地球で増えて……いい……のかなぁ……」
草「うん」
猫「にゃ~ん」
草「なう」
主人公「面白い生き物だよ」
チビ「……きゅい……きゅい」
主人公「昨日の!?もう歩いてるのか!?」
草「なう」
チビ「きゅい……きゅい……」
きゅい!きゅい!
主人公「え?え?」
きゅい!きゅいきゅいきゅい!
主人公「何匹いるんだー!!!」
草「なう」
主人公「お前……地球を侵略するのか!?」
草「……な~う……!」
主人公「あぁああああ!!!天然水飲めー!」
草「うん」
きゅい!きゅいきゅい!
火星の草は地球で元気です
END
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