第1章

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「はー、笑った笑った。楽しい。お礼にこれ、あと10本入れてあげる。新入りがいるんでしょ?その子も一緒に飲みましょ。今月もトップをぶっちぎりにしてあげるわ」  よくわからないけど気分を良くしたお姉様はウチで高額の赤ワインを追加オーダーし、先月入ったばかりの新人ホストをヘルプで呼んだ。 「今月はまだ来てないんでしょ、あの子?ハスキー君の特別なお姫様。あの子が来たらいつもハルト君の売り上げギリギリまで迫るんだから。あんな大金、一体どこから出てくるのかしら」  キョロキョロ、目を細めるお姉様が溜め息を吐いた。
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